2年前、杭州市立図書館は、ホームレスを含む全ての市民に開放しました。当時、ある市民は当図書館の館長に苦情を言いました。
「ホームレスがそばにいるのに耐えられません。」
館長禇树青氏は落ち着いて答えました。
「私にはホームレスの入館を拒む権利はありませんが、あなたはホームレスから離れる権利があります。」
とても温和な言葉ですが、当時、大きな反響を呼ばなかったです。
今、この古いニュースが脚光を浴びています。民主平等の理念がますます浸透してきた今日、公平な生活はますます注目されてきた今日、思いやりの温かさがますますありがたく感じてきました。
杭州市立図書館の温かいサービスに感動する声がある一方、不満の声も上がっています。
「全ての人の無条件入館により、環境の破壊や、本や設備の破損など、起こりかねない。」実は、この図書館の館長によると、本の無くなる比率は0.5%で、先進諸国の平均値より低いそうです。
そして、本を読む前に、手から、腕まできれいに洗うホームレスがよく見れます。却って、平気で本を汚したり、切ったりするのは、綺麗な格好している人が多いらしいです。
とんでもない優越感に満足している人が多いようです。都市の人は田舎の人を見くだし、大都市の人は小さい町の人を見くだし、富んだ人は貧しい人を見くだしたりします。この優越感が無くなってから、初めて円熟な大人と言えるでしょう。
8年前私は日本に来ました。その冬も寒波襲来で、一人ぼっちの私は寒風の中に震えました。心身を暖めてくれたのは学校の図書館でした。
1年前、金融危機の影響で、私は失業になり、寒波襲来時、心身を暖めてくれたのは市立図書館でした。
今年の寒波襲来で、温かい事務所で気持ちよく今の仕事をしています。日曜は、時々全ての人に開放する市立図書館に行きます。
図書館にいると、周りの人の温和な顔を見て、心身を暖めます。”我心中暗暗猜想,天堂就是图书馆的模样”「私の心の中はずっとひそかに考えて、天国は図書館のぐらいであるべきです。」というアルゼンチンの詩人博爾ヘスの言葉に共鳴しています。
杭州市立図書館も日本の図書館も、図書館のあるべき姿だと思います。すべての図書館が、そのようになれば、私たちは生活を過ごしやすくなると思います。