第63回
1. 二度と傘を電車に忘れないようにしてください。
2. 数学の出来が悪かったので、母にこっぴどく叱られた。
3. この件はやはり私が手配しましょう。
4. 彼は禁煙してから、いつもアメをなめている。
5. 王さんから北京オリンピックの記念品を買ってくれるように頼まれた。
解答:
1. 请别再把雨伞忘在电车上了。
「~ないようにしてください。」:“请别……。”“请不要……。”
「二度と~ないようにしてください。」:“请别再……。”“请不要再……。”
“把字句”は良く使われる文型だ。名詞を強調する働きがある。
基本文型:主语+把+名词+动词短语(怎么样了)。動詞の後ろによく結果補語がある。
例文:
他一口气把啤酒喝干了。(彼はビールを一息に飲み干した。)
(“干”は“喝”という動詞の結果補語になる。)
她把钱包弄丢了。(彼女は財布を無くした。)
(“丢”は“弄”という動詞の結果補語になる。)
我把手机弄坏了。(私は携帯を壊した。)
(“坏”は“弄”という動詞の結果補語になる。)
别把书弄脏了。(本を汚すな。)
(“脏”は“弄”という動詞の結果補語になる。)
“弄”という動詞曖昧な動作を表す時使う動詞だ。よく使うのは“弄丢”“弄坏”“弄脏”だ。日本語で「無くす」「壊す」「汚す」。独立の単語として覚えると簡単だと思う。
「~を~ないようにしてください。」はよく“请别把……。”“请不要把……。”と訳す。
2. 我数学没考好,被妈妈大骂了一顿。(より自然に訳す場合)
我数学考得不好,被妈妈非常严厉地批评了一顿。(原文に忠実に訳す場合)
「(数学)の出来がいい/悪い」:“(数学)考得好/考得不好。”
「こっぴどく叱れた」:“被…非常严厉地批评了”“被…很严厉地批评了”は書き言葉によく使われる。話し言葉だったら、“被…骂了”“被…大骂了”などだ。「叱る、殴る、」の場合、中国語でよく量詞を加え、“打一顿”“骂一顿”という。 “一顿”は一回の意味だ。
3. 这件事还是我来安排吧。
「私が~しましょう。」:“我来……吧!”
例文:
我来做吧!(私がやりましょう!)
「手配」:“安排”“布置”“筹备”
4. 他戒烟以后嘴里总吃着糖。
「~てから」:“~以后”
「アメをなめる」:“(嘴里)吃着糖”(口语);“含着糖”(书面语,口语)
「いつも」:“总是”
5. 小王叫我帮他买北京奥运会的纪念品。 (より自然に訳す場合)
小王拜托我给他买北京奥运会的纪念品。 (原文に忠実に訳す場合)
ここの「頼まれた」は“我被拜托”と訳すれば、絶対変だと思います。
中国語の受身“被”は消極的面で多く使われるが、「頼む」ぐらいで“被”を使わない方がいいと思います。