大好家 慧です!
さて、今日は中国の交通事情について、日本と違う点に目をつけてみました。日本では、当たり前にもらえるナンバープレートですが、中国では少し違うようです!
経済成長中の中国は、自動車の保有台数が年々速いテンポで増加しています。人々の生活が便利になる一方、北京や上海のような大都会では、深刻な渋滞問題も引き起こしています。こうした渋滞問題を緩和するために、北京と上海では、自動車購入制限政策が取られているようです。
まず北京は、2011年から自動車ナンバープレートの抽選制度を実施しています。マイカーを購入したい市民はまず申請により抽選に参加し、ナンバープレートに当たってから車を買います。抽選は月1回のペースで行われ、当たるまで何回でも参加できます。それでも、月2万枚弱のナンバープレート発給に対して、常に80~90万人の申請者がいるので、当選はなかなか容易なことではありません。また、8月26に行われた一番最近の抽選では、申請者の人数が107万人にものぼり、当選確率は初めて2%以下に下がりました。この数値を見て、「車のナンバープレートに当たるのは、宝くじに当たることよりも難しいな」と嘆く人も…(@_@)
一方、上海では、1994年からナンバープレートの競売制度を導入しています。最近1~2年では、毎月約9000枚のナンバープレートが発行され、1枚のプレートの平均落札価格は6万元(約75万円)ぐらいです!競売による収入の多くは、主な公共交通手段の一つであるバスの車両購入や運賃補助に割り当てられるほか、道路整備などにも使われているそうです。
勿論、こうした自動車購入制限政策は渋滞問題の解決方法の一つに過ぎません。このほか、公共交通システムの整備・改善なども大切です。便利で快適な公共交通が実現できたら、宝くじよりも当たらない抽選に困る人も少なくなる気もしますね。